アイアンボーイのひとりごと

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自己肯定感を下げるのは何か、という話

自己肯定感とは何か

日本人は失敗を過剰に恐れネガティブな感情を抱きやすく、自己肯定感が低いとよく耳にするが、自己肯定感とは何だろうか。

 

自己肯定感というのは、ありのままの自分を受け入れる感覚のことである。長所も短所も含めてこれが自分だと素直に受け入れる感覚のことであって、これがどの程度あるかは人生の幸福度にかなり影響する。

 

自分にとって重要でないことは受け入れやすい

例えば、僕は走るのも遅く、泳ぎもそれほど得意ではない。ところが僕は陸上選手でも水泳選手でもないから、なんで速く走れないんだろうとか上手く泳げないんだろうと悲観することもないし、運動が得意な人を見ても比較することなく素直にすごいなと思う。足が遅い、泳ぎが下手な自分を素直に受け入れることができる。気にしないと言い換えてもいいかもしれない。

 

仕事で昇進することに全く興味がない人にとっては、友人が昇進することに劣等感を感じず、独身が楽しくて仕方ない人にとっては友人の結婚を素直に喜べるはずである。今の仕事に満足し、独身である自分を受け入れることは何の困難もない。

 

では、どんな時に自分を受け入れるのが困難となるのか。

 

自分にとって重要だと思っていることを他人と比較するから苦しくなる

裏返せば、自分が重要だと思っていることを他人と比較するから劣等感が生まれる。年収が重要だと思っている人は他人と年収を比較し、地位が重要だと思っている人は肩書きを比較し、勝った負けたで一喜一憂する。年収や肩書きが低い自分を素直に受け入れることに抵抗を感じ、つまり自己肯定感が低下する。

 

これを防ぐにはどうすればいいだろうか。

 

重要なことでも他人と比較する必要はない

トップアスリートなどは常に自分を高めることに集中し、他人と比較というより昨日までの自分と比較するとよく聞く。水泳選手にとっては泳ぎの能力は重要だが、他人と比較しているわけではないようだ。(もちろん金メダルは他人との競争によって与えられるが)

 

そうすると、自分が重要だと思っていることも、他人と比較しなくて済む方法があるということで、それは過去の自分と比較することである。昨日できなかったことが今日はできた、ということはレベルアップである。もちろん自分より上はまだまだいるが、そんなことはどうでもよくて、自分が進歩できたかどうかだ。

 

それにもう一つ、自分が重要だと思っていることは、本当に重要なのだろうか。

 

本当に重要なことは何かをよく考えてみる

例えば、年収、学歴、社会的地位はあなたにとって本当に重要なことだろうか。重要だと思い込まされているだけかもしれないのではないか。世間一般で良いとされているこれらの評価が正しく、それを比較することは正当であると思い込むと、多くの他人との競争に巻き込まれ、比較し、劣等感が生まれる。上には上が必ずいるからだ。

 

人生にとって本当に重要なことは何だろうか。幸せに楽しく毎日過ごすことではないだろうか。幸せとか楽しいは当然人によって全く違う。自分が幸せを感じられればそれで自己完結だ。世間が勝手に持ち込む物差しで競争する必要はまったくない。そうすれば、色んな一面をもつ自分を素直に受け入れることができるようになるだろう。

 

さて、あなたはどう思うでしょうか。