アイアンボーイのひとりごと

ひとりごとや海外生活について

自分がいなくなると仕事が回らないなんてことはない、という話

最近、知人が仕事を辞めるかどうかで悩んでいて、悩んでいる理由を聞くと「残された人たちの仕事量が増えて大変になるんじゃないか」ということらしい。

 

僕にはそれが退職を思いとどまる理由になるのがどうしても不思議だったが、退職するしないは最終的には本人の自由なので何も口を挟まなかった。

 

最低限の引き継ぎさえしてしまえば、いや時には引き継ぎすらなく退職したところで意外と組織というのはどうにかなるので退職してしまった方がいい。その理由を考えてみたいと思う。

 

自分でなければならない仕事なんてあるのか

そもそも、その人でなければならない仕事とは世界にどのくらいあるのだろう?

会社の社長?会社の社長なんてしょっちゅう変わるし、それでもなんとかなったりすることが多い。アップルですらジョブズがいなくなった後も業績を伸ばし続けている。

一国の首相や大統領?なんらかの理由で国のトップが働けなくなっても一時的に副大統領などが引き継ぎ、そのうちすぐに新たな大統領が誕生する。

天才科学者?アインシュタインでさえ「彼がいなかったとしてもポアンカレ(フランスの数学者)が相対性理論を作り上げていただろう」と言われている。

 

そうすると、ただの会社員がひとり退職したところで、対して世の中に影響しない。その人の仕事に意味がないと言いたいわけではない。自分がいないと職場が崩壊する、なんてことはないということだ。

 

残された人も大変なのは最初だけ

いやいやそうは言ってもその人の仕事の負担が残った人にかかるのは間違いないだろうという意見もある。それはそうかもしれないが、大変なのはせいぜい最初の数週間くらいだ。そのうち新しい人が来るかその状況に慣れてしまって、誰かが退職したことなど過去の話になる。

 

会社はあなたの人生の責任を取ってはくれない

仮に退職せずに残って会社に貢献したとして、会社はあなたの人生に責任を取ってくれるわけではない。辛い職場で働き続けて体調を壊してしまったら人生台無しだ。自分の人生は自分で守るしかない。

 

辞めると決めたら何も考えずにスパッと辞めればいい

辞めると決めたら残された人たちのことは考えなくていい。そんなこと考えたらいつまでも辞められないし、その人たちもどうせいつか辞める。それよりも自分がこれから何をしたいかを考えていく方がよっぽど人生に取って大切だろう。