アイアンボーイのひとりごと

ひとりごとや海外生活について

日本は堂々と商品の値上げをすればいい、という話

先週末にタイのバンコクに行ってきた。

 

バンコクの中心地

最後に行ったのはコロナ禍前の2019年なので実に3年ぶりなのだが、観光客もかなり多く、飲食店も普通に営業していて活気が戻っているように感じた。

 

バンコクは日本に比べるとまだ物価は安く、特に屋台などではかなり安くローカルフードが食べられるが、ショッピングモールのレストランなどは日本と同等かそれ以上する場合も多い。僕が住んでいるマレーシアのクアラルンプールも同様で、ちょっとおしゃれなレストランやモール内のチェーン店などは日本よりも高かったりする。

 

東南アジアは経済発展とともに物価や賃金が徐々に上がってきていて、旅行に行くたびに少しずつ商品のクオリティとともに価格も上がっていっているのを実感できるが、日本と違ってごく当たり前に値上げをしている。

 

日本はまだまだ企業が値上げすることに抵抗を感じていて、ちょっと値上げするだけでお詫びを表明したりする。7月に一時帰国した時に博多のとある飲食店に行ったのだが、店内に値上げのお詫び文が貼られていた。

 

「値上げは悪いこと」という価値観が根強いから値上げをお詫びしたり、商品の内容量を減らしてお値段据え置きの俗にいうステルス値上げなどが起こるが、こんなことをせずに堂々と値上げすればいいと思う。

 

特に昨今はコロナや世界情勢によって資源や物流のコストが跳ね上がっており、今までの価格で売れば当然赤字になるわけで、そんなことをしても長くは続かない。結局コスト増の皺寄せで賃金上昇などできるはずもなく、そこで働く従業員も客として安い商品を求めるようになる。

 

「お客様のために値上げしません」というのはその目の前の客にとっては得かもしれないが、巡り巡って世の中のみんなが損をすることになる。

 

安売り戦争をしている限りみんなでジリ貧になる道から脱することはできないのではないだろうか。

 

さて、皆さんはどう思うでしょうか。