どうせやっても失敗するから、という話
学習性無力感
これは、行動して失敗することを学習してしまうと、本当は成功できる状況でも行動を起こさなくなる、ということを表す心理学用語である。
例えば、今の状況が辛いからとかやりたいことがあるからとかで仕事を辞めたいとする。でも以前に失敗したことがあったり、周囲から失敗することを洗脳されてしまったりして、どうせやっても無駄だからと考えて今の仕事をずっと続けてしまう状態である。
自分で行動して失敗したことがあるから、ならまだいい。少なくとも経験値を得ることができて、どういう行動を取るべきだったかを次に生かせるからだ。怖いのは周囲から失敗を洗脳されることだ。上記の例で言うと、
・仕事辞めても次の仕事なんか見つからないよ
・せっかくいい会社入ったのに辞めるのはもったいない
・やりたい事やって生きていけるほど人生甘くない
などなど。こういうことを刷り込まれると、本当に状況を改善できる状況になっていたとしても行動すらしなくなる。
これを回避するには、失敗を失敗として捉えないことが大事なんじゃないかと思う。もちろん次に行動して失敗するかもしれない。でもそれを経験として捉えられれば、それは失敗ではなく自分の行動事例集に加わるだけだ。
無鉄砲に行動しろと言いたいわけではない。状況が改善できるかもしれないし、そうしたいという場合には、洗脳や過去の失敗に囚われずに行動してみるのがいいと思う。
さて、皆さんはどう思うでしょうか。