不倫に対する過剰なバッシングはなぜ起こるのか、という話
たまに起こる有名人の不倫問題。
だいたい週刊誌などが暴露して本人が謝罪会見を開いて、SNSで一般人が当人を叩いたりワイドショーのでコメンテーターが真面目に論じて視聴者がそれをみる。
結局、週刊誌にしてもワイドショーにしてもなんで不倫問題を報じるのかというと、大衆がそれを欲しているからということになる。不倫問題を他人のやらかしというエンタメとして楽しんでいるのだろう。
個人的には他人の家庭の話なので正直どうでもいいし、当人も無関係の大衆に謝罪する必要はないと思うので、なぜ毎回炎上するのか不思議だ。
フランスの元大統領が不倫を報じられた時、「で、それが何か」と言ったのは有名だが、そう考えると不倫バッシングがここまで燃え上がるのは日本人の価値観や本能に由来するのかもしれない。
もともと個人の自由よりも集団の秩序を重視しやすいいわゆる村社会と言われる日本。これが歴史的にどこからそうなったのかは分からないが、集団の秩序(倫理や法)を破る危険性のある個体を排除しなければ全体が危機に陥るから、そういう個体が生き残りやすかったのかもしれない。
つまり、他人の不倫をバッシングするのが気持ちいいと感じるように進化圧が働いてきたのではないかということだ。
不倫に限らず、法を犯したものは司法によってのみ裁かれるはずなのに、容疑者の同級生に取材したり実家に押しかけたりして一般人が叩く材料を与えるのも、人が本能的にそれを欲しているからというのが大きいのかもしれない。
さて、皆さんはどう思うでしょうか。